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僕は上村一夫を探していた。作詞を一つ二つ手掛けた頃で、このまま作詞をつづけるには相棒の作曲家が絶対に必要だと思い、かつて同じ会社にいてギターの上手かった上村一夫のことを思い出したのだ。 しかし、久々に会って話しているうちに、作曲の話はどうでもよくなり、「俺がストーリーを書く。君が絵を描け」ということになり、それを当時最も人気のあった「平凡パンチ」に上村が持ち込んだ。 これが、一九六八年一月から連載を始めた「パラダ」である。ぼくが三十一歳。上村一夫が二十八歳、二人とも劇画に関係なく、ただ面白そうだからやった。 |
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阿久悠 |
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